初めての転職は失敗しやすいと思って転職した方が良い理由
私は今振り返ると初めての転職が最も失敗と言えると思います。今ではよい経験だったと思いますが、一生付いて回ることになることもまた事実です。その会社では2年程の在籍だったのですが、それ以降の転職の面接でこの在籍期間に触れられなかったことはほぼありません。
何故失敗だったと言えるのか、①自分自身への期待値が高かった(自惚れていた)②転職先への期待値が高かったとこの2点に尽きると思います。つまり悪いのは自分です。
私は新入社員で入社した会社で若いうちに海外駐在を経験させてもらい、期待もかけてもらい、評価も悪くなかったのです。ただ当時はもっとこういったことがしたいという思いが強く、それをいかに早く実現できるかということだけを考えたときに環境を変えるしかない、ということを考え思い切った転職をしました。転職先には非常に歓迎され、どんどん積極的にやっていって欲しいと言われ、自分が変えるんだという謎の正義感で働きました。そして全く結果が出せなかったのです。
一番の理由は最初の会社の成功体験を何も考えずにコピペしようとしたことだと思います。業界は異なりますが、それが原因だと考えていません。むしろテクニカルなスキルについて不足だと思ったことはありませんでしたが、その会社の価値観や成り立ちなどの理解が決定的に不足していたことだと思います。残念ながらこれはその会社に在籍することでしか学ぶことができないと思います。
もし転職して思っていたのと違うと感じ、失敗してしまったかなと考えることがあればそれは失敗ではなく期待値の差です。特に初めての転職は、社会人人格形成に大きく関与しているのでギャップに戸惑うことも多々あると思います。私はそれを当時は自分で整理が出来ず、この会社は合わないと思い短期で転職してしまいました。
期待値の差は必ずあります。上司が実は超ハラスメントだったというのは期待値の差ではないので運が悪く失敗になってしまうかもしれませんが、失敗と思う前に期待値の差ではないか、自分が会社や自分に期待しすぎていないかと落ち着いて考えてみてください。ちなみに私は2回目の転職ではどの会社も色々あるなと捉えることができたので失敗転職ではなく、良かった転職になりました。
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